”伝える”ことにおいて「物語」を使うことは聞き手にとって印象に残しやすい方法である。

日本では多くの人が「桃太郎」の物語を知っているように、エピソードやストーリーは人の記憶に残りやすい力を持っている。

おばあちゃんこだわりのおむすび

というよりも、

おばあちゃんが早朝5時に起きて、1時間かけて行く山の天然水でご飯を炊き、地元の職人が伐採した楢(なら)の木の炭火で炙った海苔を1つ1つ丁寧にまいた。そんなおばあちゃんのおむすび

の方が断然魅力的に感じるだろう。

「プロジェクトX」などのドキュメンタリー番組などを見たあとに、ふと日常でテレビの1場面を思い出すようなことはないだろうか。

そんな感じで物語(ストーリー)は印象に残りやすい。

物語(ストーリー)を表現して”聞き手”に印象を与え、伝える技術が「ストーリーテリング」である。

 

ストーリーテリングの能力は、商品、サービス、作品などのセールスやプロモーションから、個人アーティストのブランディングまで、多くの活動に使うことができる能力なのだ。

もっと具体的にどんなメリットが見込めるかというと‥

・価値を高める ・深く印象に残る ・ファン化 ・共有される

などが挙げられるでしょう。

スティーブジョブズが「ストーリー」の力に強い関心を抱き、PIXER(ピクサー)を買収し、その後史上初のフルCGアニメーション映画のトイストーリーが生まれた、という話がある。

また、東洋経済オンラインをリニューアルから4ヶ月で業界トップに成長させ、現在はニュースキューレーションサービス「NewsPicks」の編集長である佐々木紀彦氏も著書でこう述べている。

ストーリーを語るストーリーテリングは人々を魅了する力なのだ。

特に”表現する分野”にとって大きな力になってくれるだろう。

そこで今からストーリテリングにおけるポイントを紹介する。

「ストーリーの作り方」に関しては脚本とか構成作家のような部類になるようなので、ここでは記述しません。

以前、現役脚本家の講座で脚本の書き方を学んだ記事があるので、こちらが参考になると思います▼

関連記事:http://ninomiyapatoriku.com/yst-kyakuhon/

 

価値は人の心で変わる

冒頭の例のように、〈おばあちゃんこだわりのおむすび〉は100円なら買うと感じても〈おばあちゃんが早朝5時に起きて、1時間かけて行く山の天然水でご飯を炊き、地元の職人が伐採した楢(なら)の木の炭火で炙った海苔を1つ1つ丁寧にまいた。そんなおばあちゃんのおむすび〉なら350円で買う。

こんなように人の価値は物語によって変わることがある。

前にテレビで、日本で浮世絵職人をしているアメリカ人の番組を見た。

日本の浮世絵業界はほとんど職人がおらず、稼ぎも少なかった。

そのアメリカ人は好きで学んだ浮世絵を百人一首にして販売した。

なんと1枚1万円で販売したのだ。(百人一首だから全部集めようとしたら100万円也)

 

ところが、1枚1万円の浮世絵は飛ぶように売れた。

総額1億円ほど儲かったそうな。(商売センスがあると好きなことで食っていけますな)

で、なんで1枚1万円もする浮世絵が売れたのかというと、一緒に浮世絵に関する情報を載せて浮世絵の魅力を伝えて販売したのです。登場人物の紹介や時代背景など。

つまり、その浮世絵に関する物語(ストーリー)を一緒に販売しました。

ただ技術が詰めこまれたハイテクな商品でなくても、手間暇かかっている話や製品が出来るまでの苦労話などを聞いた商品が売れることがあるということです。

人の価値は印象で変わってしまいます。

ストーリーテリングをうまく利用すれば、商品の価値を高めることができてしまいます。

 

ファン化する

アイドルがやっている”総選挙”ってめちゃめちゃ盛り上がりますよね。

投票は◯月◯日まで!

ってやって、投票終わるギリギリまでアイドルグループのメンバーは一生懸命1位を目指そうとします。

そうして迎える発表日。

熱い戦い(?)を繰り広げたアイドルたちの結果発表が行われました。

司会:「1位、、、、、、、アイドルA子さん!!!」

アイドルA子:(号泣)

そうしてコメントで、これまでの悔しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、嬉しかったこと、たくさんしてきた経験を語ります。

アイドルA子:「いろいろあったけど、1位になれました。ありがとうございます!」

こんな場面を見たら、ファンになる、もしくは強く関心を抱くだろう。

ニュースや番組でアイドルA子を見かけるたびに心のどこかでは、”総選挙の物語”が思い浮かんでいるはず。

このように、物語(ストーリー)は魅力を感じてもらいファンになってくれることも可能にする。

ちなみに今のアイドルの話は僕が考えた例え話です!

でも大抵の人はなんとなく似たような感覚あると思います。

 

共有(口コミ)される

物語(ストーリー)に強く興味を持ってもらえると、人はそれを誰かに共有したくなります。

「超強烈な知人の秘密」を知ってしまったとしたら、誰かに言いたくてたまらくなりませんか?

これと同じでストーリーテリングで話を聞き手に強く印象付けられたら、聞いた人は他の人に伝えたくなるでしょう。

いわゆるバイラル(口コミ)ってやつです。

 

ただ出来事を”結果”だけ伝えるんじゃなくて、その”経緯”も伝えると聞き手に強い印象を与えられる

これがストーリテリングの力だと思います。

芸人がおもしろい話ができるように、

作家が悲しい物語がかけるように、

映画監督が複雑な恋心を映し出すように、

表現者にとって、ストーリーテリングは”当たり前”であり、とても奥が深いものなんだと思います。

「これだけ素晴らしい商品がこんなに安いですよ!!!」

といった、価格競争の商売も、

「うちの社長が南は沖縄、北は秋田まで日本中を探し回ってやっと見つけたのがこのしいたけ!沖縄では数少ない…」

とストーリーテリングの力を使えば、価格を安くしないでお客さんに買ってもらうこともできるかもしれません。

物事を魅力的に見せるために「ストーリーテリング」はぜひ身につけておきたいスキルです。

 

魅力的なストーリーの作り方として僕が参加してきた現役脚本家による講義のまとめ記事があるので、ぜひ参考にしてみてください▼

関連記事:http://ninomiyapatoriku.com/yst-kyakuhon/

 

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