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近、メディアに関する本とかをよく読んでいるんだけど、私たちウェブを利用する人はネット企業にたくさんの行動データを採られていることを僕は理解し始めた。

グーグル検索で『寿司 銀座』って調べたら、その検索者は銀座にある寿司屋さんに興味があるってグーグルは知ることができる。

Facebookも同じで、Facebookユーザーがいいね!したページやブランド、投稿の情報、閲覧時間、興味のある投稿など、もともと入力している個人のアカウント情報に加えて、たくさんの行動データをユーザーから採っている。

 

こうしてネット企業がユーザーの行動データを何のために採っているのかというと、ビジネス、マーケティングに使うため。

Googleが提供している広告の『Googleアドセンス』はネットユーザーごとに最適な広告を表示するようになっている。

たとえば、同じ時間にこのページを見たAさんとBさんがいる。Aさんには自動車保険の広告が表示され、Bさんには高級ブランドの広告が表示される。Aさんは以前に自動車保険について検索したので、Googleは自動車保険に関心があるAさんに対して広告を表示したわけだ。Bさんも同様にルイヴィトンと検索してたから高級ブランドの広告が表示された。

つまりユーザーの1人1人に対して、それぞれに合った広告が出稿できるようになっている。

ユーザーの行動データを持っている企業は『知ってほしい企業』と『知りたい個人』を最適に繋げることができるのだ。

 

Google(グーグル)

Googleがネットユーザーに提供しているのは、『検索』だけではない。

SNSの『Google+』やブラウザの『Google Chrome』、『Googleマップ』など暮らしの中のあらゆるところでたくさんの人たちがGoogleのサービスを利用している。

Google+を利用すれば、あなたの趣味や学歴、友達やメールアドレスなどあらゆる情報をGoogleに渡していることになる。

Googleマップはあなたが行った場所を記録し、普段どんな範囲で行動しているかをGoogleは知ることができるだろう。

そうやってGoogleは日々ネットユーザーのデータをたくさん集めている。

 

私たちがデータを使うこともできる

一般のネットユーザーである私たちはただデータを採られているだけではない。

Googleが集めたデータ情報を利用することもできる。

それが『Googleアナリティクス』というデータ解析ツールなどだ。

Googleアナリティクスはウェブサイト運営におけるサイト訪問者を解析することができるツール。

自分のサイトに来た訪問者が「どれくらいの時間滞在したか」「どのページが一番多く見られたか」「なんの端末で見られているか」「どのページに行った後、次にどのページに移動したか」などなど、サイト運営者が訪問者に関するデータを集めて解析できるようになっている。

また最近では、どんな属性の訪問者が多いのかを知ることもできるようになった。

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Googleアナリティクスの解析画面

僕のこのサイトでは『映画好き』とか『旅行愛好家』の人がどれくらいいるかを僕はGoogleアナリティクスを利用して知ることができる。

こうした訪問者のデータを元に僕は「どんな記事を書いたらいいのか」「どんなサイト設計にすればいいのか」「ターゲットとしている人に見てもらえているか」など参考にしたり、確認したりすることができる。

一般人レベルでこれだけのデータ活用できるなんてすごいことですよね。

 

Facebook(フェイスブック)

Facebookも行動データをうまく利用しているということで、よく取り上げられる企業です。

これはFacebook広告を利用してみると、Facebookがどんな情報を集めているのかを簡単に見ることができます。

ちなみに過去にFacebook広告の利用方法について記事を書きました。

関連記事:Facebook(フェイスブック)広告で”費用対効果の良い”アクセス集めを始めよう!

Facebook広告は個人でも使える「今もっとも費用対効果の高い広告」とも言われていて、僕も使っています。

Facebook広告の利用画面を見てみると…

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Facebook広告のターゲット設定画面

広告のターゲットを設定する時に「1週間前に旅行から戻った」とか「スマートフォンの所有者」、「写真をアップロードしている人」など細かい項目でターゲット設定ができます。

つまり逆を言えば、Facebookは「1週間前に旅行から戻った」「スマートフォンの所有者」、「写真をアップロードしている人」を把握していることになります。そのデータを持っているということになります。

FacebookはFacebookユーザーのデータを集めて、広告主がより細かくターゲットを設定できる状況を作り出しているわけです。

 

またいろんなネットサービスを使う上でこんな画面に遭遇することもあるはずです。

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あるサービスを利用するために他のサービスでのデータを引き継ぐ。

ネットサービス同士でのユーザー情報の引き渡しですね。

この時には私たちネットユーザーが『拒否』か『許可』を選択することができるので、私たちの情報がホイホイいろんなところに出回っているわけではないですが、こうした状況からネット企業を見てみると、いろんな場面で私たちユーザーの情報が動いていることがわかると思います。

 

じゃあ実際にウェブ側があなたからどんな情報を知ることができるか見てみよう!

ちょっと恐ろしく感じるかもしれませんが、今あなたが何気なくこの文章を読んでいるだけで、ウェブではあなたに関しての幾つかの情報を把握しています。

ウェブがどんな情報を知っているのか、このサイトで見ることができます。

webkey: http://webkay.robinlinus.com/

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このサイトにアクセスすると、『位置情報』『ハードウェア』『ソーシャルメディアログイン状況』などブラウザを介して情報を把握されていることがわかります。

位置情報を利用していれば、今いる場所を特定されてしまうかもしれません。

今では撮った写真に位置情報が付いていることも多くなっているので、より正確にユーザーの位置情報を把握できてきているようです。

使っているパソコンの種類、ブラウザ、ネットワークなどのデバイス周りの情報は簡単に知ることができてしまいます。

 

私たちのネット利用状況データは企業だけじゃなくて、国にも把握されている。

最後にもっと大きな話として、これまでお伝えした私たちネットユーザーのデータは企業がビジネスのために使ってたりするけれど、国も企業を通じて情報を監視しているという事実もある、ということ。

それがちょっと前に話題になったエドワード・スノーデン氏による暴露だ。

以下の動画ではスノーデン氏が務めていたNSA(国家安全保障局)で知った、国が個人のプライバシーを無視した情報収集の実態やインターネットの世界で起きている個人情報の危険性などについて語っている。(9:00〜見るとわかりやすい)

※日本語字幕あります。

 

私たちネットユーザーは『普段何気ない行動をデータとして提供している』ことを理解しておかなければならない

何も知らないままネットを利用しているだけでは『されるがまま』になってしまう。

だから少なくとも今のネットの状況を理解しておくことで、多少なりとも自分を守ることができる。

テクノロジーはますます進化してくけれど、それに伴って企業側はますます多くのユーザー情報を手にすることになる。

私たちの行動や趣味などの情報はいずれ全てデータとして採られていくのかもしれない。

客観的に採られたデータは『自分でも知らない自分の情報』を持っていることだってあるはず。

1日にFacebookを2回以上見た日は必ずアマゾンで買い物をする、といった自分では全く意識していなかったけど客観的にデータだけで見た時にわかるような情報も見つかる。

たくさんのユーザーデータを持っている企業は「僕が欲しいと感じているものを欲しいと思った時」に提案してくれるように発展するのかもしれない。

ユーザーデータが悪用されて犯罪に巻き込まれるかもしれない。

将来がどんな風になるのかはわからないけど、すくなくとも今言えるのは私たちネットユーザーの情報は企業や国に把握されているということ。

今僕が1ネットユーザーとして自分の身を守るためにも、うまく付き合っていくためにも『インターネットの仕組み』を知っておかなければならないんだと思う。

 

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